「マイ・フェア・レディ」1964年
ブロードウェイの大ヒット・ミュージカルを映画化。第37回アカデミー賞で主要8部門を制覇。「舞妓はレディ」の元ネタともなった名作。
ロンドンの下町の貧しい花売り娘が、気難しい言語学者の猛特訓の末、社交界の花形レディに変身するさまを、数々の名曲を織り交ぜて軽妙に描き、当時としては空前の大ヒットを記録したミュージカルを、ハリウッドが豪華絢爛に映画化。
ヒロインには、舞台で評判を呼んだジュリー・アンドリュースに代わって、人気女優のA・ヘプバーンが起用され、熱演を披露。第37回のアカデミー賞では作品、監督賞など主要8部門を受賞したが、主演女優賞は「メリー・ポピンズ」に主演したアンドリュースがさらうこととなった。
作品紹介・キャスト
【ストーリー】
言語学が専門のヒギンズ教授はひょんなことから、下町生まれの粗野で下品な言葉遣い(コックニー英語)の花売り娘イライザをレディに仕立て上げるかどうかをめぐってピカリング大佐と賭けをすることになる。
怠け者のドゥーリトルが殴り込んできたり前途多難。なかなかh音を出すことができない上に、【ei】を【ai】といってしまうため、矯正のための詩「スペインの雨」がなかなか発音できない。どうにかできるようになって「踊り明かそう」を歌う。試しに淑女たちの社交場であるアスコット競馬場に行ってみる。そんなイライザに富裕階級のフレディーは恋をしてしまい、「君住む街角で」ぶらつき歩く。「運が良けりゃ」と歌っていたドゥーリトルは皮肉にも金持ちになってしまう。
ヒギンズ教授は初めから義務感でつきあっていたものの、徐々に彼女のことが忘れられなくなっている自分に気づく。しかし、イライザは言葉と同時に自分というものを得ていく。まだまだ階級社会の文化が色濃く残るイギリス社会を舞台に繰り広げられるロマンティック・コメディ。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【キャスト】
監督:ジョージ・キューカー
出演者:オードリー・ヘプバーン、レックス・ハリソン ほか