2017年 Jリーグ

明治安田生命Jリーグ
川崎フロンターレが初のタイトルを獲得!

順位クラブ名勝点試合得点失点得失
1川崎フロンターレ72342194713239
2鹿島アントラーズ72342338533122
3セレッソ大阪63341969654322
4柏レイソル62341888493316
5横浜F・マリノス5934178945369
6ジュビロ磐田583416108503020
7浦和レッズ493414713645410
8サガン鳥栖4734138134144-3
9ヴィッセル神戸4434135164045-5
10ガンバ大阪433411101348417
11北海道コンサドーレ札幌4334127153947-8
12ベガルタ仙台4134118154453-9
13FC東京40341010143742-5
14清水エスパルス3434810163654-18
15サンフレッチェ広島333489173249-17
16ヴァンフォーレ甲府3234711162339-16
17アルビレックス新潟283477202860-32
18大宮アルディージャ2534510192860-32

「概要」 3年ぶりに1ステージ制に戻ったこの年、専門誌に寄稿するライターの戦前の予想では、前年のチャンピオンシップを争った鹿島と浦和の2強を予想する声が多く、これに続くのが配分金の増額を見越して積極補強を敢行したFC東京と神戸、あるいはここ数年上位をキープする川崎やG大阪、さらには大穴として、J1昇格プレーオフ組ながら鳥栖での指揮に実績がある尹晶煥を監督に迎え、ヨーロッパからMF清武弘嗣を復帰させたC大阪などを推す声が挙がった。

シーズン序盤、ネルシーニョ体制3年目を迎え、他チームの主力級を集めた神戸がスタートダッシュに成功し、第3節で首位に躍り出るが、第7節で浦和が奪首、鹿島・G大阪との三つどもえを経て、第13節には柏、第17節にはC大阪と、上位がめまぐるしく入れ替わる混戦となる。後半戦に入り、前年FIFAクラブワールドカップ決勝進出という快挙を成し遂げながらも、春先にAFCチャンピオンズリーグ2017 (ACL)ラウンド16敗退の責任を取る形で石井正忠を解任し大岩剛を昇格させると、そこから9戦負け無し(第14節以降8勝1分け)の快進撃を見せた鹿島が第20節で首位に躍り出る。鹿島は第22節で川崎に黒星を喫するもその後5連勝で首位をがっちりとキープするが、これに風間八宏の後を受け継いだ鬼木達が攻撃的姿勢を貫きながら守備の安定も図った川崎が第20節から負け無しを続け、さらにユース出身者中心の若手と大谷秀和や細貝萌がうまく融合した柏も第19節から負け無し(4勝4分け)を続け、鹿島に食らいつく。しかし第27節終了(残り7試合)の時点でも鹿島と川崎・柏の勝ち点差は8あり、鹿島は第28節から2勝2敗と勝ち点を積み上げきれないものの、この間柏が4戦勝ち無し(2分け2敗)で優勝争いから脱落し、川崎はリーグ戦無敗は続けるもののACL準々決勝で浦和に逆転負けを喫し盤石とは言い切れず、鹿島の優勝は時間の問題とも思われた。

しかし、2位川崎と勝ち点差が4まで詰まって迎えた第33節、勝てば優勝を決められる鹿島はACL出場の可能性を残していた柏を満員のホームで迎え撃つが、一方的に攻め込む展開になりながらも柏GK中村航輔の好守にことごとく阻まれスコアレスドロー。一方、対戦相手となる浦和がACL決勝に進んだことで変則日程となった川崎は鹿島の試合の3日後にアウェイで対戦。引き分け以下で優勝の可能性が潰える状況でMF小林悠の先制点を守り切り1-0で勝利して、勝ち点差2として最終節を迎えた。

迎えた12月2日の最終節、鹿島は磐田とアウェイ・ヤマハスタジアムで対戦。一方、中2日となる川崎はホーム・等々力陸上競技場で既に降格の決まっていた大宮と対戦。勝てば自力で優勝を決められる鹿島はDF西大伍が右膝を負傷し前半で交代するというアクシデントに見舞われるも、前半終了間際には鹿島DF植田直通がヘディングでゴールネットを揺らす。しかしこれは直前の鹿島DF昌子源のファウルでノーゴールの判定となり、前半をスコアレスで折り返す。一方の川崎は、開始早々、DFエウシーニョのドリブル突破からのパスに、MF阿部浩之のミドルシュートが決まって先制、その後何度も大宮ゴールを脅かし、前半終了間際にはMF家長昭博の左サイドからのクロスにFW小林悠が頭で合わせて2点目を決め、前半は2点リードで折り返す。

後半、磐田では鹿島が猛攻を見せるが、リーグ最少失点の磐田の守備陣を前に決定機に枠に飛ばない場面が目立ち、枠に飛んでも磐田GKカミンスキーの正面を突くなど、最後の場面が決まらない。一方川崎は後半に入っても攻めの姿勢を崩さず、後半15分(60分)には再び家長のクロスから小林がダイレクトで合わせて3点目、さらには後半36分(81分)にDF車屋紳太郎が倒されて得たPKを小林が決めて、点差を着々と広げる。そして磐田ではそのままスコアレスで試合終了。その直後、最後の最後まで攻めの姿勢を崩さなかった川崎はアディショナルタイムに途中交代出場のFW長谷川竜也がカウンターからだめ押しの5点目を挙げ、直後にタイムアップ。川崎は最後の15試合を無敗(11勝4分け)で乗り切ってついに鹿島と勝ち点で並び、得失点差で川崎が逆転で初のタイトルを獲得した。川崎のFW小林はこの試合のハットトリックで得点ランキングトップだったC大阪FW杉本健勇を最終節で差しきって得点王のタイトルも獲得した。

また、AFCチャンピオンズリーグ2018出場権のかかる上位争いでは、最終節を前に3位C大阪までの出場権が確定。C大阪が第97回天皇杯に勝ち残っていたため、最終節直前の時点で4位柏と5位磐田が繰り上げでのACLプレーオフ進出の可能性を残していたが、磐田が引き分けたことで柏との順位は逆転ならず(浦和に勝利した横浜FMが5位に浮上)、柏が4位をキープしてシーズンを終えた。その後C大阪が第97回天皇杯で優勝したことにより、柏のACLプレーオフ進出が決まった。

一方、J1残留争いでは、第28節終了(残り6試合)の時点で13位清水・14位札幌・15位広島・16位甲府・17位大宮・18位新潟の6チームに絞られており、この中でFWラファエル・シルバやMFレオ・シルバなどの主力選手が抜け、開幕10節でわずか1勝(2分け7敗)しか挙げられず、シーズン早々に招聘したばかりの三浦文丈を解任し呂比須ワグナーを招聘するも第13節から16試合未勝利(4分け12敗)を喫するなどシーズン終盤まで低迷から抜け出せなかった新潟が第32節で他会場の結果により16位以下が決定した一方で、札幌は残留を争う清水を下して16年ぶりのJ1残留が決定(最終的に仙台・FC東京を抜いて11位まで浮上)。翌第33節には、FW佐藤寿人の移籍、MF森崎浩司の引退でチームの大黒柱が抜け、世代交代がうまくいかず森保一の退任もカンフル剤とならなかった広島がFC東京を下してなんとか残留を決め、一方で前年5位ながらもMF家長昭博やMF泉澤仁といった主力選手流出の穴を埋めきれず、シーズン2度の監督解任や夏の補強も実らず、この日残留を争う甲府と引き分けた大宮の17位以下が確定。最終節は大黒柱FW鄭大世の長期離脱などもあり残留争いの直接対決でことごとく星を落として最後まで残留争いから抜け出せなかった15位清水と、吉田達磨を招聘しカウンター重視の戦い方からの脱却を図ったものの、多数補強した外国人選手がなかなかフィットせず、チームとしての決定力不足が著しかった16位甲府[57] の争いとなったが、清水がアウェイで神戸を下し(広島が柏に敗れたため14位に浮上)、甲府がホームで仙台に勝利するも清水に届かず、清水の残留と甲府の16位(降格)が決まった。なお、J1昇格チームが3チーム揃って残留を決める(1年でのJ2再降格無し)のはJ1とJ2の入れ替えチームが3チームになった2005年以降で初めてである。

2017 YBCルヴァンカップ
セレッソ大阪が悲願のルヴァンカップ初優勝!

「概要」 25回目の記念大会で決勝に進んだのは、準決勝第2戦で後半アディショナルタイムのMF木本恭生による勝ち越しゴールでG大阪の4年連続の決勝進出を阻止、ルヴァンカップにおける大阪ダービー初勝利を挙げ、クラブ初の決勝進出を果たしたC大阪と、準決勝第2戦で退場者を出しながらも、MF三好康児の2ゴールなどで第1戦のビハインドをひっくり返して仙台を下し、8年ぶりの決勝進出を決めた川崎の2チーム。川崎は4度目の決勝進出ながらも過去3回 (2000年・2007年・2009年)はいずれも無得点で苦杯をなめており、どちらも初優勝をかけた試合となった。尚、ルヴァンカップ決勝が埼玉スタジアム2002での開催となって以降初めてチケットが前売りで完売となった。

試合は開始直後、C大阪DF丸橋祐介のスローインからFW柿谷曜一朗が落としたボールを川崎DFエドゥアルドが空振りして後逸。このミスを見逃さなかった古巣対戦のC大阪FW杉本健勇がゴール右へ冷静に蹴り込み、開始僅か47秒でC大阪が先制する。その後、川崎が持ち前の細かいパスワークでポゼッション率を高めて徐々に攻勢を強めるが、集中した守備を見せるC大阪の前に決定的な局面をなかなか作れず、そのまま前半を終える。

後半に入っても「攻める川崎、守るC大阪」の構図は替わらない。74分には川崎FW小林悠がゴール手前で倒されるもノーファールの判定。川崎はその後もFW知念慶、阿部浩之と前線のカードを次々と投入して圧力をかけ続ける一方、C大阪もMF山村和也をCBとして投入し5バックにしてさらに守備を固め、得点を許さない。そして後半アディショナルタイム、C大阪はカウンターからMF清武弘嗣、MF水沼宏太と繋ぎ、最後はMFソウザが左足で流し込み、試合を決定づける2点目を挙げる。このままC大阪が2-0で勝利し、悲願のルヴァンカップ初優勝。Jリーグ加盟後初の3大タイトル戴冠となった。一方川崎はまたしても無得点での準優勝に終わり、Jリーグカップ決勝での連敗が史上最長の4に伸びてしまった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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