2020年 Jリーグ

明治安田生命Jリーグ
川崎フロンターレがJ1史上最速2年ぶり3度目の優勝!

順位クラブ名勝点試合得点失点得失
1川崎フロンターレ83342653883157
2ガンバ大阪6534205946424
3名古屋グランパス63341969452817
4セレッソ大阪60341861046379
5鹿島アントラーズ593418511554411
6FC東京57341761147425
7柏レイソル523415712604614
8サンフレッチェ広島48341391246379
9横浜F・マリノス473414515695910
10浦和レッズ4634137144356-13
11大分トリニータ43341110133645-9
12北海道コンサドーレ札幌3934109154758-11
13サガン鳥栖3634715123743-6
14ヴィッセル神戸363499165059-9
15横浜FC333496193860-22
16清水エスパルス283477204870-22
17ベガルタ仙台2834610183661-25
18湘南ベルマーレ273469192948-19

「概要」 戦前の予想では、連覇を目指す横浜FM、即戦力外国人を補強したFC東京、これまでの大型補強が実り天皇杯を獲得した神戸などが軸となるとみられていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた長期中断を経て首位を快走したのは、前年3連覇を逃した川崎だった。

フォーメーションを4-2-3-1からより攻撃的な4-3-3に変更して臨んだ今シーズンは、中断明けからはMF三笘薫、FW旗手怜央といった大卒を含む新戦力がフィットして選手層に厚みが増し、1試合平均3点台に迫る攻撃力で他チームを圧倒。中断前の開幕節こそ鳥栖に引き分けたものの、そこから第11節までJ1史上初となる「同一シーズン10連勝」を達成。第12節のアウェイ名古屋戦で敗れ、続くアウェイ神戸戦で引き分けたものの、続く清水戦から再び連勝が始まり、第23節のホーム名古屋戦で前回対戦のリベンジを果たして記録を更新する11連勝を達成し、最終的に第26節の札幌戦に敗れるまで連勝を12にまで伸ばした。11月21日の28節A大分戦から自力優勝が可能となり、この試合では退場もあり0-1で敗れるも、25日の第29節で2位G大阪を5-0で下し、2年ぶり3度目の優勝を決めた。4節を残しての優勝決定は2010年の名古屋(3節残して優勝決定)を上回りJ1史上最速。なお、川崎は第4節から最終節まで首位を維持している。以降、川崎は負けることがなく最終的に勝ち点を83まで伸ばし、チーム得点も88に、得失点差も+57を記録。この3つはいずれも2005年にJ1が1シーズン制・全18クラブになって最多記録を更新した。2回戦総当たり制になった1996年以降でも勝ち点83はJ1歴代最多記録、チーム得点88と得失点差+57はJ1歴代2位の記録である。

次に、異例のレギュレーションとなった天皇杯への出場をかけた2位争い、AFCチャンピオンズリーグ (ACL) 出場権をかけた上位争いでは、まずは堅守のC大阪・名古屋・FC東京が上位を争う展開となる。C大阪が長く2位をキープし、その下にACLにより中盤時点で消化試合数が多いもののFC東京が堅守で食らいつき、名古屋は上記のように連勝中の川崎を破るなど、拮抗した展開となる。しかしC大阪が失速し始める頃から、安定した守備をもとに手堅く勝利をものにしたG大阪が第17節から12戦負け無し(10勝2分)で勝ち星を伸ばし 、9位から一気に2位まで上昇。その後も勢いを維持し、33節に横浜FCのホームで2-0で勝利し2位を確定、ACLグループステージ・天皇杯出場権を獲得。残る1枠(プレーオフ出場権)は名古屋・C大阪、更にはクラブ初の開幕4連敗も、ザーゴ監督による戦術の浸透で追い上げを果たす鹿島が、30節終了時に勝ち点1差で争う構図となった。そんな中、32節のホーム横浜FC戦をスコアレスドローで終え、試合のない次節に2位が消滅するも、最終節で広島に勝利した名古屋が自力で3位を守り確定させた。

最終節、4位直接対決として鹿島(勝ち点58)がホームにC大阪(同59)を迎えた試合は、83分に松田陸のゴールでC大阪が先制し、鹿島が90分にエヴェラウドのゴールで追いつく。その後、鹿島がATに猛攻を仕掛けるも、上田綺世のシュートがクロスバーに当たったところで試合終了、1-1で引き分けとなった。この結果、名古屋が勝利し勝ち点を63としたため、C大阪が4位、鹿島が5位で幕を閉じ、鹿島のACL出場が消滅した。その後、12月27日に行われた天皇杯準決勝の結果、決勝に進出した2チームが川崎とG大阪となったため、名古屋がACLグループステージ出場へ繰り上がり、4位を確保したC大阪が新たにACLプレーオフ出場権を獲得した。

2020 YBCルヴァンカップ
FC東京が11年ぶり3度目の優勝!

「概要」 決勝に駒を進めたのは、準決勝で前年のJ1王者である横浜FM相手に、試合序盤のコーナーキックから挙げたDF山下達也のゴールを守り切った柏と、準決勝でJ1で首位を独走する前回大会王者の川崎を相手に、少ないチャンスからFWレアンドロの2ゴールで勝ち上がったFC東京の2チーム。国立競技場での決勝開催は、旧・国立競技場で開催され、柏が14年ぶりの優勝を果たした2013年大会以来7年ぶりで、こちらも旧国立で優勝した2009年大会以来11年ぶりの優勝を目指すFC東京共々、3回目の優勝を目指す戦いとなった。当初は、試合当日が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による影響により収容人員の50%で行われ、産業技術総合研究所との連携の下、場内にカメラ、レーダー、二酸化炭素計測器を設置し、入場者間の平均距離、マスクの有無、応援方法などの行動、二酸化炭素濃度の変化などを推定・測定し、大規模イベントを開催するための指針づくりに向けたデータ収集が行われる予定とされていた。

しかし、試合前週の11月2日、柏の選手1名にCOVID-19検査の陽性反応が、さらに翌3日には監督のネルシーニョを含むチームスタッフ2名に同じく陽性反応が、さらに翌4日には選手2名とスタッフ8名に同じく陽性反応が示されたことを受け、Jリーグと両クラブが協議した結果、11月7日に予定されていた決勝の開催を一旦取りやめることとなった。代替日程について改めて協議され、11月下旬からFC東京はACLが集中開催されるカタールに渡航するため、2021年元日に行われる天皇杯決勝より後も含めて検討された結果、FC東京のACLから帰国後の隔離期間や両チームの天皇杯決勝進出の可能性を勘案した場合に「確実に試合が行える日」がこの日しかないという理由で、2021年1月4日に開催されることが発表され、異例の越年開催・平日の決勝となることが決定した。なお、同日の開催が何らかの事情で不可能となった場合は「再延期無し(中止)」「両チーム優勝扱い」「優勝賞金は準優勝賞金との合算額を折半」「MVP選出無し」とすることが決定。

紆余曲折を経て迎えた決勝は、柏はMFヒシャルジソンなどJ1最終節から2人を入れ替え、J1得点王のFWオルンガを1トップに据えた4-2-3-1の布陣。一方FC東京はDF森重真人をアンカーに起用し、レアンドロ・永井謙佑・原大智の3枚のFWを前線に置いた4-1-2-3の布陣で臨んだ。

序盤から攻守の切り替えの速い展開となった一戦は、16分、カウンターからセンターライン付近でボールを拾ったレアンドロが左サイドを駆け上がり、そのままペナルティエリアに侵入し、右に流れながらシュート。これが決まってFC東京が先制する。一方の柏はオルンガやMF江坂任になかなかボールが収まらず苦しい展開となるが、前半終了間際に得たコーナーキックのチャンスから、MFクリスティアーノのボールをオルンガが頭で合わせ高く浮いたボールがFC東京GK波多野豪がはじき出し損ない、そのこぼれ球を柏MF瀬川祐輔が押し込んで同点に追いつく。

後半に入っても一進一退の攻防が続き両チームとも決め手を欠く中、FC東京は67分にFWアダイウトンとMF三田啓貴を同時投入。すると74分、前線へのロングボールのこぼれ球をFW永井が頭でボックス内に落とすと、駆け込んだアダイウトンがつま先でゴール右へ蹴り込み、FC東京が勝ち越しに成功する。追う展開となった柏はFW呉屋大翔・MF神谷優太・MF三原雅俊・MF仲間隼斗と次々に投入して攻勢を強めるが、FC東京の粘り強い守備にゴールを割ることが出来ず、そのままタイムアップ。FC東京が柏を2-1で破り、11年ぶり3度目の優勝を成し遂げた。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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