2022年 Jリーグ

明治安田生命Jリーグ
横浜F・マリノスが3年ぶり5回目のJ1優勝!

順位クラブ名勝点試合得点失点得失
1横浜F・マリノス68342086703535
2川崎フロンターレ66342068654223
3サンフレッチェ広島553415109524111
4鹿島アントラーズ52341313847425
5セレッソ大阪51341312946406
6FC東京49341471346433
7柏レイソル4734138134344-1
8名古屋グランパス46341113103035-5
9浦和レッズ45341015948399
10北海道コンサドーレ札幌45341112114555-10
11サガン鳥栖42349151045441
12湘南ベルマーレ41341011133139-8
13ヴィッセル神戸4034117163541-6
14アビスパ福岡3834911142938-9
15ガンバ大阪3734910153344-11
16京都サンガF.C.3634812143038-8
17清水エスパルス3334712154454-10
18ジュビロ磐田3034612163257-25

「概要」 戦前の予想では、昨季2位以下に圧倒的な差を付けて連覇を果たした川崎、戦力流出がありながらも補強によってスタイルを継続する横浜FM、リカルド・ロドリゲス体制2年目で戦術が浸透した浦和、戦力を保持しながらヨーロッパで実績のあるレネ・ヴァイラーを監督に招聘した鹿島、前年から引き続き戦力が充実する神戸などが上位候補に挙げられた。リーグが始まるとAFCチャンピオンズリーグ (ACL)の関係で消化試合数にばらつきはあるものの、上位予想に上がった川崎・横浜FM・鹿島の3クラブに、主力が流出しながらもFW細谷真大をはじめとしたアカデミー出身者の抜擢で勢いに乗る柏が上位を争い、そこに監督を含め選手がほぼ総入れ替えになりながらも川井健太の下で戦術的な戦い方で勝ち点を積み重ねる鳥栖、さらには新監督を招聘した広島やFC東京などが上位を伺う展開となる。

しかし鹿島は得点ランキングトップだったFW上田綺世の移籍後、得点力不足に陥って停滞。レネ・ヴァイラーを解任し、コーチの岩政大樹が後任となり立て直しを図ったが、成績は回復せず優勝争いから脱落。替わってミヒャエル・スキッベの掲げる「縦に早いサッカー」が浸透した広島が上位争いに食い込むものの、着実に勝ち点を積み上げる横浜FMと川崎には追いつけず、両者のマッチレースの様相を呈することになる。そんな中、川崎は9月以降の5試合で1勝2分2敗と足踏みが続き、プレーモデルを確立させ「誰が出ても同じ戦いが出来る」横浜FMとの差が徐々に開き、第31節終了(残り5試合 )時点で両者の勝ち点差が8まで開き、横浜FMが優勝に王手をかける。しかし、そこから横浜FMはG大阪、磐田と残留争いの相手に今季初の連敗を喫し、32節終了(残り2試合)時点では2連勝した川崎との勝ち点差を2まで詰められ、第33節では横浜FMは浦和に、川﨑は神戸相手に共にホームで勝利を収めて勝ち点差2のまま最終節を迎える。最終節、横浜FMはアウェイで神戸を3-1で下し、同じくアウェイでFC東京を下した川崎を振り切って3年ぶり5回目のJ1優勝を決めた。

一方、残留争いは8月21日(第26節)終了時点では清水・札幌・福岡・京都・湘南・神戸・G大阪・磐田の8チームが争う展開となる。このうち、優勝候補とも目されながら開幕7戦未勝利と大きく躓き、新監督にロティーナを招聘しながらチームの一体感を生み出せず6月末にロティーナを解任するなど迷走した神戸は、吉田孝行が監督就任後5連勝を果たすなど一気に順位を上げて降格圏を脱し、札幌も7月・8月の7試合でわずか1勝(2分4敗)、8月末時点で16位と勝ち点差3(13位)と苦しい展開から9月以降の上位との対戦を含む8試合を5勝2分1敗で乗り切り、残留圏の10位を確保。一方で、磐田は前半戦終了時点では14位につけていたものの、シーズン当初から云われていたチーム編成面での課題が露呈し、後半戦に入り4連敗を喫するなど順位を落とし、そのまま第33節G大阪戦の敗戦により1年でのJ2降格が決定。最終節前の時点では13位湘南・14位福岡にJ1参入プレーオフへの可能性が、さらに15位G大阪・16位京都・17位清水の3チームに自動降格の可能性が残ったが、迎えた最終節では湘南が柏に2-1で勝利し自力で残留を決め、福岡は浦和と1-1で引き分けたが、G大阪が鹿島相手にスコアレスドローとなったことにより福岡の残留が決まり、さらに京都も磐田とスコアレスドローとなってG大阪の残留も決まる。一方、清水は札幌相手に一時はリードを奪いながらも3-4で逆転負け。これで清水の7年ぶりのJ2降格、京都のプレーオフ出場が決定した。その後京都はプレーオフ決定戦で熊本と対戦し、1-1で引き分けてJ1残留を決めた。

清水と磐田の降格により、2023年のJ1では、Jリーグ創設後初めて、プロリーグ創設前を含めても、日本サッカーリーグ時代の1979年以来44年ぶりに、静岡県のチームがトップディビジョンから消滅することとなった。

2022 YBCルヴァンカップ
サンフレッチェ広島が初優勝!

「概要」 決勝に駒を進めたのは、準々決勝で昨季J1王者の川崎相手に第2戦で試合終了間際に2ゴールを挙げ、アウェーゴールの差で勝利し、準決勝では2年連続の対戦となった浦和相手に第2戦で4ゴールを奪い、2戦合計5-1で勝利。2年連続の決勝進出を果たし、初優勝した2017年大会以来2度目の優勝を狙うC大阪と、準々決勝でJ1首位を走る横浜FMを2戦合計6-2で退け、準決勝で福岡に接戦の末2戦合計3-2で勝利。8年ぶりの決勝進出を決め、初優勝を目指す広島の2チーム。両チームは今季、決勝前まで3回(J1第17節と第27節、天皇杯準々決勝)対戦しており、広島が3戦全勝。C大阪にとっては名古屋に敗れ準優勝に終わった昨季ルヴァンカップ決勝も含めたリベンジマッチとなった。また広島は前週(10月16日)の天皇杯決勝に続く2週連続のカップ戦決勝となるが、その天皇杯決勝では甲府相手にPK戦の末敗れ準優勝に終わっており、加えてルヴァンカップでは過去2回(2010年、2014年)決勝で敗れている。広島にとっても2つの意味でのリベンジマッチとなった。

試合は前半、互いにチャンスを作り出すも決定機までは至らず、スコアレスで後半に折り返す。後半に入り8分、広島DF佐々木翔からGK大迫敬介へのバックパスがやや短くなり、これに反応したC大阪FW加藤陸次樹が奪い、GKを交わして無人のゴールに流し込み、思わぬ形でC大阪が先制点を挙げる。しかし後半31分、中盤でC大阪DFマテイ・ヨニッチと広島FWナッシム・ベン・カリファが交錯、その際にヨニッチがベン・カリファの顔面に拳を突き出したことがビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) の介入によるオンフィールドレビューで確認されたことから、ヨニッチにレッドカードが提示され、C大阪は10人で逃げ切りを図る必要に迫られた。以後必死に守るC大阪を広島が攻め立てる展開が続いたが中々ゴールを割ることは出来ず、試合はアディショナルタイム (AT) に突入する。

VARの介入もあり「9分」という長いATが取られたが、AT+4分に広島のコーナーキックからのペナルティエリア内での競り合いにVARが介入。オンフィールドレビューの結果、C大阪DF鳥海晃司がハンドの反則を犯したとして広島にPKが与えられる。天皇杯決勝では試合終了間際のPKを失敗していたが、この日は途中投入の広島FWピエロス・ソティリウがゴール右隅にきっちりと決めて、土壇場で同点に追いつく。なおも広島の勢いは止まらず、終了間際のAT+11分に広島MF満田誠のコーナーキックにゴール前のFWソティリウが右足で合わせ、逆転に成功。そのまま広島が2-1で勝利し、悲願の初優勝を成し遂げた。一方C大阪は2年連続の決勝で苦杯を嘗める結果となった。

この試合の前日の10月21日、広島にも在籍歴のあるJ3宮崎所属のFW工藤壮人が急逝しており、両チームのゴール裏から工藤の死去を悼む横断幕が掲げられた中行われた試合で、広島にとっては工藤に捧げる初優勝ともなった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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